Episode No.3879(20110128)
中華人民共和国的力
Chinese power.
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昼下がりのセミナーは睡魔との戦いだ。

いまだ右肩上がりの市場を抱える
中国の経済最新事情を聴こうと集まった人たちは、
時折カクッと首を倒しながら、
慌てて大きく頷くふりをしていた。

よく中国の経済状態を日本のバブルに例えて、
やがては弾けると言う人があるが…

どっこい社会主義国である中国の土地は
基本的に国のものだから、
いざとなればすべて国が統制してしまえる。

それに仮に人民にバブルが浸透して、
将来はじけることがあったとしても、
日本の人口の6.5倍も人がいるんだから、
日本のバブルが2年だったとしたら、
少なくとも13年はバブルが続く…と唱える人もいる。

いずれにせよ…
日本国内で稼げないのなら、
中国をはじめ
近所の国と商売をするしかないのは明かだろう。

セミナーの演台に立った某都市銀行の中国担当が
現地の新聞で読んだという、こんな話を披露した。

中国のある場所でバスに乗ろうとした男が、
自分は交通局の人間だからタダで乗ると言い出した。

運転手は、それを拒否し、
挙げ句、それでもタダで乗るのなら
自分は運転しない、と外に出て煙草を吸い出した。

迷惑なのはバスに乗り合わせた客たち。

頭に来た女性客がスックと立ち上がり、
「じゃあアタシが運転するよ」とバスを動かし、
運転手を残したまま、目的のバス停まで走った。

…という。

日本だったら
さすがにこんなにわがまま、
かつパワフルな連中はいないだろ?

こういうパワーで押してくる人たち
肩をぶつけながら進んでいかなければならないのが
…国際化ってことだな。

確かに友人の中国人たち
パワーにあふれた連中ばかり。

ひきこもったら負けちゃう。

さて、日本人として何をアピールできるか ?!

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