Episode No.3833(20101206):
合理性なんかに惑わされない
今年も忘年会シーズンになった。
すでに週末のスケジュールは、ほぼ一杯。
仕事関係がほとんどだが、
お互いを労い、来年も頑張ることを誓う。
仕事は効率的に進めなければならない
…という考え方は正しいように聞こえるが、
実は間違っている、というよりないものねだり。
仕事は独りでは成り立たない。
相手あって…つまり人間同士の関わりだから、
効率的にやろうなんて、しょせん無理な話。
人間自体が
効率の悪い生き物なんだから。
効率は機械に求めるもので
人間に求めても結局失敗に終わる。
合理主義は
大量生産のために必要な考え方だったが、
その結果、導き出されたのは大量消費。
…いわば20世紀の幻影だな。
そもそも人は進化していないし、ね。
効率の悪い仕事の仕方をしている人は、
効率を上げるための方法を知らないだけでなく、
効率を上げようとは本気で考えていないのだから
具体的な指示を出さない限りフリーズするだけ。
だけど百の理屈を並べるより、
一度一緒に酒を酌み交わせば
意思の疎通が格段にスムーズになることもある。
理屈に合わないことが現実にはある
…そのことを認めない限り現実は見えてこない。
そして現実には…
景気が悪かろうが、健康に悪かろうが、
この季節、酒場は人で溢れるのだ。
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