Episode No.3779(20101004)
秋に磨かれる

10月、本格的な秋の到来。

毎年、食欲の秋に負けてしまいそうだけれど、
今年は今のところほぼ毎日泳ぎに行っているので
胸を張ってスポーツの秋とも言えそうだし、
毎週「日曜美術館」を欠かさず見て、
時折、美術館にも足を運ぶので芸術の秋も言える。
欲張りな秋だ。

伊豆に行きだしてから夏が大好きになったが、
もともとは秋が一番好きな季節だった。
暑すぎず寒すぎず、何かに集中できるから。

山登りについての知識がいくらあっても、
山を登ったことにはならない。
できそうなことは自分でやらないと気が済まない。

それは向上心であり懐疑心でもあるけれど、
レストランの記事を読んでも腹は一杯にならないし、
スポーツを観戦しているだけでは汗もかけない。

芸術も…
見れば描きたくなるし、
読めば浮かんでくる言葉もある。

すべては自分を知るための刺激に過ぎないと思う。
誰でも一番知りたいのは実は自分のことではないか?

せっかく出逢った相手も
話しかけてみなければ、
その人の考えていることはわからないし、
一緒に食事をとることで癖を知ったりすることもある。

最も身近な自分でさえ、
叩いたり削り落としてみないことには
本当の姿を知ることはできない。

スポーツも芸術も
本来は自分を磨くヤスリのようなものだと思うよ。

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