さて、チャーチルさん…
人間の率直さについて、どうお考えですか?
「私は生涯、
自己否定より自己表現に打ち込んできた」
…なるほど。
さすがはノーベル文学賞受賞者。
「消極的美徳などというものは存在しない。
これまで、私が何らかでも
同胞のお役に立てたとしたら、
それは決して己を抑えたからではなく、
常に己を表そうとしたからである」
まさしく…
貴方に限らず歴史に名を遺した人々は、
そのアイデンティティによって歴史を動かした。
複数で喫茶店に入って注文を頼む時、
遠慮し合って、なかなか決めることができず、
最後は誰かが決めたものと同じものを頼む人は
決して歴史に名をとどめることはないでしょう。
「他人の楽しい幻想に水をさしたり、
だまされやすい人にいい加減にことを言う
卑劣な人間を嫌うのは人間の本能である」
確かに…
ホットコーヒーを頼んだ人に向かって、
こういう時には冷たいものを飲んで、
ほてった身体を冷やすべきだ。
…なんて言ったり、
この暑いのに何でホットなんか頼むんだ。
見てるだけで暑苦しい。
…なんて言ったら、
人間関係はギクシャクしちゃうし、
そんなことをいちいち口にする人は
非難の目で見られてしまう。
「下院にいた長年の間、
常に自分に言い聞かせてきたことがひとつある」
…それは?
「人の話の腰を折るな、ということである」
…さすがは名宰相!
「だが、
その決意を守れたことは一度もない」
…! さすがは、チャーチル!!
参考文献「チャーチルの強運に学ぶ―断じて絶望するなかれ」PHP=刊
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