眠たい時に寝て、
寝るのに飽きたら起き上がり、
腹が減ったら、好きなものを口にする。
気が向いたら仕事をして、
疲れたらすぐ休む。
話をしたい時は、いつも誰かが側にいて、
話しかけられたくない時には
電話ひとつ鳴らない。
…そんな暮らしができたらと、
いつも考えてしまうんだけれど、
どう考えても…ないものねだりだな。
そんな暮らしをしていたら、
会いたい人と会う約束もできないし、
仕事を頼まれることも皆無だろう。
生まれたいときに生まれ、
死にたいときに死ぬこともできない。
人生は何ひとつ約束されていないのに、
社会生活は約束によって成り立っている。
人生が何ひとつ約束されていないからこそ、
その意味を一つひとつ確かめるには、
…約束を実行していくよりほかにない。