Episode No.3663(20100522)
新しい想い出

仕事に慣れてくると、
ある程度、先のことが見えてくる。

一度通った道なら、
もう少し行くと踏切があるとか、
次は大きなカーブがあるとかいったことが
記憶によってわかるのと同じように。

舗装された街中を行くような
当たり前の作業であれば、いいが…
たとえ舗装された街中を行くような
当たり前の作業であっても
突然の大雨で車が渋滞し、
普段なら1時間で着けるところを
3時間もかかってしまうことはある。

ましてや道さえ定かではない
山道を登るような作業の場合は、
すべての工程を見通すことなど、まず不可能。

…かと言って、
行き当たりばったりに進んでいたのでは、
いつになったら
目的地に到達できるのかもわからなければ、
目的地に向かう途中で頓挫してしまいかねない。

では、そんな時にはいったい、
どういうスケジュールを組めばいいのか?

いつの時点でスケジュールを組み直すか
…それを決めればいいんじゃないか。

何も先が見えない場所で、
あれやこれや考えていても何もわからないが、
少し向こう側が覗けるところまで進めば、
…次が見えてくる。

わからないから進めない…のではなく、
どこまで進んで次を考えるか。

荒行もやった人にしか、
その意味はわからないだろう。

過去の記憶にとらわれず、
進み続けることが、やっぱり本当の真面目さなのかもな。


| 人生日々更新 | 最近のBacknumber | 架空対談 | 教育論 |