2008年の北京オリンピック…
そして今年は5月に上海で万博が開催。
100年に一度の不景気もどこ吹く風、
中国の景気はうなぎ登りを続けている。
驚くべき経済成長ぶりは、
テレビでもたびたび紹介されているけど、
つい最近、仕事で中国に行ってきた人や
来日中の中国の人からも、
尋常でないスピードで
物や街が動いている様子を聞いた。
バブル崩壊を経験している日本人としては、
羨ましさ半分で、
中国の好景気を皮肉る者も少なくないが…
日本の10倍の人口を有する中国なら、
たとえバブルでも日本の10倍は続くのではないか
…なんて声もある。
まだまだ人件費は安いところが多いので、
その安い人件費を目当てに
世界中の企業が集まってくる。
5年ぶりに中国に行った人は、
高速道路の建設スピードに驚いた、と言う。
日本でも東京オリンピックの時には、
川を道路に埋め立てて首都高速ができたけど、
その後は用地買収問題や環境問題で、
遅々として進まない工事だらけ…。
むろん金を遣うために
不必要な道や施設を税金で作る必要はない。
ただ、中国と決定的に違うのは、
中国は社会主義だから
土地はすべて国のもの…ってこと。
だから国がやろうと思えば何でもすぐできちゃう。
結局、それくらい強制的にやらないと、
あの広大な土地に街を作り、
13億人の人間をまとめることは
…難しいんだろうな。
働き盛りの中国のビジネスマンにとって、
打てば響く、今の経済状態は
実にやり甲斐のある、いい時代。
しかし、それでも憂いはある。
一人っ子政策が続いて、
今の自分の子供たちが大人になった時、
親の面倒をみる世代は決定的に減るわけで
…その時、国は、家族はどうなってしまうのか?
今のところ解決策は、
稼げるうちにたくさん稼いでおく
…これしかないようだ。