「こち亀」168巻を購入。
凄いな、やっぱり「こち亀」は…!
30年以上も続いている一番の秘密は、
つねに新しい情報からギャグが生まれている
…からだと思う。
想像から生まれたギャグじゃなくて、
調査から生まれた独特のギャグ展開。
デジタル家電や
インターネットが普及しはじめた頃から、
この傾向が強く感じられる。
みんなが、まだ
デジカメって何だろう?
インターネットって何だろう?
…と思っているところへ、
読者と同じようにわからないでいる
部長に説明して、
そのうえで部長にいじわるを仕掛ける
…といった展開。
面白いけど、ためにもなる構成だ。
その傾向は何も最新技術だけでなく、
若い読者にとって新しければいいわけで、
弓道や書道、漢字、マグロの養殖といった
マニアックな情報に広がりを見せた。
そして168巻に登場するのは
…なんと歌舞伎だよ。
普通なら知ってる人だけしか笑えないような
楽屋落ちになりかねない話だけど、
楽屋裏を案内してうえで
誰もが笑えるようにしている、そこが凄い。
この独創的な手法と、
それを自然に受け入れられる
両津勘吉がいる限り、
まだまだ当分「こち亀」は発展しそうだ、ね。