今日も介護アドバイザー・三好春樹さんの話の続き。
デジタルと言えば先端技術で、
アナログは古い、というイメージだけど、
数多くの介護の現場に携わった三好さんは、
認知症の老人はデジタル人間…だと言う。
瞬間、瞬間は懸命だが…つながりがない。
施設から出ようと靴を履き出す年寄りに
「行っちゃダメ」とは言わず
「おかえり」と声をかけると…
「ただいま」と言って靴を脱ぎ出すことさえあるらしい。
前後の脈絡なく、
その場その場の気持ちや感覚で行動する。
それは、なかなか他人には理解しがたい。
…が、そうとらえてみると、
気分屋の若者も、
認知症の老人もさして変わりはないわな。
変わるとすれば…
若者は「まだ認知できず」にいて、
老人は「認知したことを忘れて」いる。
でも、
結局やってることは一緒で
世間一般からはずれてしまう。
世間からずれることは決して悪いことではない。
ただし、
孤独に耐えるよほどの強い意識と…
周囲を納得させる力をもっていないと…
誰かに介護がなければ生きていけなくなってしまう、な。