最近、長いことご無沙汰していた
古い知人から、立て続けに連絡をもらった。
5年ぶり、10年ぶり、そして20年ぶり…。
それぞれの人たちは
出逢った年も経緯も違うから、
立て続けに連絡をもらったのは、
まったくの偶然と言っていい。
秋…という感傷的な季節が
何かを思い出させてくれたようにも思うが、
それぞれに理由があって
コンタクトをしてきてくれた。
20年ぶりの再会ともなると、
その人の人生にとって
私と関わった時間など
微々たるものだったはずだが、
それでも忘れずにいてくれたことが何とも嬉しい。
コミュニケーションは質より量だと思うが、
過去についてはむしろ、
刻まれた時の長さではなく深さが大切。
それは言い方を換えれば「縁」だろう。
インターネットが日常的なものとなり、
一人一台電話を持っている世の中ではあっても、
メールのひと文字、
番号のひとつが違ってしまえば、
もう相手にはつながらないデジタルな世界。
街に出て電車にでも乗れば…
何万人という人とすれ違っているというのに、
再び出逢うことは神業といっていい。
こういう神業的な再会が続くと、
目に見えない力が、
自分にまだ何かやれと言っているように感じるな。