会社の関係で
iPhoneのほかにもう1台
携帯を持つことになった。
この時代…
社内で稟議を通すのは単純だ。
…つまり、今より安ければいい。
とくに固定費に対し経営者はシビアだ。
ケータイの機能がどうのこうのじゃない。
出銭が少なくなれば、それでいいんだ。
かくして…
ケータイの台数は増えたが
維持費は減った。
私自身…それでいいとは思うし、
今どきケータイを2台持っているのは
決して珍しいことじゃない。
しかし…
2台のケータイが同時に鳴っても
両方の電話に出るわけにはいかない。
いかに道具が便利になっても
…体はひとつ。
そして1日は…24時間だ。
いくら…
便利でも簡単でも安くても
…できることは限られている。
だからむしろ電話になんぞ、
何の抵抗もなく出るより、
出ない選択の方が
時には有意義でもある。
出ないのに持ち歩くケータイは、
まるで漫画の中の囚人が
足につけている重しのようだな。
けれども、おそらく自由というのは…
足かせをはずすことではなく、
重たい足かせを抱え込んで
好き勝手に走り回ることなんだろう…な。
足かせから逃れようなんて…ただの逃避だよ。
そう、自由をつかむには…力がいる。