Episode No.3273(20090221)
資産家の明暗

2月19日、米経済誌フォーブスが
「日本の富豪40人」を発表した
…というニュース記事が目に入る。

他人がいくら儲けた
…なんてニュースを見ても
一銭にもならないが、つい覗き込んでしまう。

昨年の6位から
イッキに1位に登りつめたのは、
「ユニクロ」を展開する
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。
資産は約5,700億円だって、さ。

21世紀の
物だけは豊かな時代にあって、
誰が今さらカジュアル衣料専門店で
大富豪になれると考えただろう。

普通では考えられない大胆な発想と、
普通では馬鹿にしてやらない
地味な努力がなければ成し得ないことだ。

ところで普通の人は…
自分で使う車や家を持っていると、
それは「資産」だと考える。

しかし…
「金持ち父さん、貧乏父さん」のロバート・キヨサキに言わせれば…それらは「負債」だという。

「資産」とは、それが新しい金を生み出してくれるもので、生み出さなければ、すべて「負債」。

同じ土地家屋でも、アパートを持っていて毎月家賃が入るのなら「資産」といえるが、自分が使っているだけなら金は出て行く一方なので「負債」と考えるべき。

労働所得によって得た金は、
それがいかに高い賃金であっても、
自分の持っている時間には限界があるので、
おのずと賃金にも限界がある。
まして現代のように情勢が変われば、
或る日突然入ってこなくなってしまうかもしれない。

「資産」とは不労所得を生み出してくれるものだ
…とロバート・キヨサキは主張する。

自らを振り返れば…「負債」だらけ。
何がこの「負債」を生み出したのかといえば
…つまるところ「気分」だな。

見栄や気分、
あるいは頑張りもしないでみる
一番危ないのは世間情勢ではなく
…やっぱり自分だ、な。