私は現在、幾多もの保険に加入しているが、
保険の約款というものを読んだことがない。
すべて保険顧問任せにしているので、
とくに問題もないのだが・・・
細かく書かれた約款を
じっくり読んだ、という人にも会ったことはない。
ようするに・・・
読ませないために
読みづらく書かれているのが約款。
時折、その約款のようなメールをもらい
・・・閉口してしまうことがある。
書いたから読んでもらえるわけではない。
・・・という教訓は、
仕事で広告の文章を書いた経験から
痛いほどよくわかる。
一方的な話に嫌気が差すのと同じだ。
書いた側、あるいはしゃべった側は、
それですっきりした気分になるかもしれないが、
何のことはない・・・
ストレスを相手に投げただけの話。
まるで、他人に風邪をうつして
自分だけ治ろうとしているに過ぎない。
筆を重ねれば重ねるほど・・・
話せば話すほど・・・
今自分が発した内容を補うため、
自分の正しさを裏付けるために
盾のような言葉を重ねたり・・・
今自分が発した意見に自分で興奮したり。
いわばヒステリックな状態だ。
何かを伝えるという
本来の目的を見失った言葉は、
結果、相手を不機嫌にさせるだけで
コミュニケーションの役には立っていない。
下書きは安易に他人に見せるものではない、な。