Episode No.3212(20081212)
片隅

師走のスーパーマーケット
自動ドアを入ると、
けたたましいくらいに
ジングルベルが聞こえてくる。

いったい何処からなっているんだろう?
・・・と、あたりを思わず見渡した。

すると
タバコの自動販売機の隅に
追いやられるように小さな台が。

音源は、その台の下に置かれた
小さなCDラジカセだった。

・・・で、その台は、なんと公衆電話

これじゃあ、うるさくて電話などできやしない。

電話をする人なんか誰もいないから、
文句も出ない感じだったげと、ね。

電話機がはずされた状態の
電話ボックスを見かけることも
珍しくなくなった。

無論、電話ボックスに並ぶ人の列も、
とうに懐かしいものとなっている。

この間、携帯の電池が切れて、
何年かぶりで公衆電話の受話器を握った。

10円しか入れてなかったら、
あまりに切れるのが早くて驚いた。

でも・・・
受話器はやっぱり大きな方が
・・・話しやすいな。

iPhoneの着信音を
「黒電話」にしてみた。

実に電話らしい気がするのは
昭和生まれのせいか、な。