書庫を整理したおかげで、
奥の棚まで手が届くようになった。
あらためて読みかじりの本を
開いたりしている。
そもそも「調べもの」のために
購入した本が多いので・・・
その時、必要だった箇所以外は
読んでいない本も多いのだ。
『「死に方」科学読本』(藤沢晴彦=著/徳間書店=刊)
・・・には、
歴史上の人物が、
いかなる要因で、どんな死に方をしたのか
・・・が解説されている。
ユダヤ人としてドイツに生まれ、
兵役を拒否してドイツ国籍を捨て
イタリアに移住・・・
その後、スイスに暮らし、
最終的にはアメリカに飛んで、
アメリカ人として76年の生涯をとじた
・・・アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)。
最近、コーヒーのCFでそっくりさんを見るよ、ね。
脳の血管に病変があり、
最終的には大動脈破裂でこの世を去った。
老年性痴呆症も疑われるようだが、
医者嫌いのアインシュタインの頭は冴えていた。
いわく・・・
「死ぬことくらい、
医者の手を借りなくてもできるよ」
「科学的真理は私の宗教だ」
・・・とも言っていたアインシュタインは、
葬儀で一切の宗教的儀式をしないよう遺言し、
遺灰はデラウェア川のまかれた。
自然の真理を追究した男は、
自然に還ることを望んだのだった。