20081026
でじたけ流 教育論

第430回

知識の小部屋


自宅の書庫を整理した。

書庫・・・というと大げさだけど、
壁の間に自分で作った物置だ。

せっかく壁一杯に本棚をくくりつけて
書庫風にしていたのだが・・・
段ボールなどを
とりあえず放り込んでいたら、
足の踏み場がなくなってしまい、
奥まで行けなくなっていた。

とりあえずとっておいたものは
・・・結局、ゴミになる運命だ。

最近は子供たちがここに入り込んで
昔の漫画をあさるようになったので、
足下が危ないから意を決して片付けた
・・・というわけ。

ま、読書の秋でもあるし・・・
まだ読んでない本もあるし・・・ね。

しかし・・・
整理していてあらためて気づいたけど、
これだけ本があるのに
・・・小説というものは、わずかしかない。

ビジネス書、人物伝、
映画のメイキング本、心理学関係の本、
超常現象の本・・・ばかり。

・・・偏ってるなぁ。
まるで自分の頭の中を見ているようだ。

ようするに自分にとって
本は「調べるもの」で
「楽しむもの」ではないようだ。

楽しんでいるのは・・・漫画だけ。

同じように・・・
子供たちもこの小部屋を行き来しては、
昔の漫画に没頭している。

最近、小6の娘と小3の次男がハマっているのは
高橋留美子の「うる星やつら」と「らんま1/2」。
中3の長男は、吉田戦車と和田ラヂヲ。

「こち亀」は当然、
新刊が出る度、争って読む。

漫画から得る知識というのも
結構バカにはならないもので・・・
絵解きになっている分、頭にも入りやすい。

とくに「こち亀」では・・・
マグロの養殖の話や弓道の話、
最近ではピアノの調律の話まで出てくる。

基本的なことを説明したうえで、
そのパロディで笑わすという念の入りよう。

本を読むことが好きな次男は、
手塚治虫の「ぼくの描いた戦争」という、
かなりドラマチックでリアルな話にも没頭している。

「漫画ばかり読むな、字が書いてある本を読め」
・・・なんていう親は、まだいるのかな?

漫画を読みながら育ってきた私としては
「大いに読め」としか言えない。

しかし、この薄暗い小部屋に、
長時間居続けるというのもナンなんで・・・
目に付く場所には、
楳図かずおの怖い漫画なども置いて
・・・一応、防御線をはったりして、ね。



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