時折憂いを感じると、
ゲーテの格言集を開いたりするが・・・
どうにもヘコたれそうになると、
本田宗一郎の本を手に取る。
実学の人の話には
本当に勇気づけられる。
ホンダがオートバイを本格的に売り出した時、
世間ではこれでもう自転車はなくなる
・・・と言われたらしい。
やがて自動車が一般に普及すると・・・
今度はオートバイはなくなると騒がれたという。
しかし・・・両方とも残っている。
それどころか、
次から次への新しいバイクや車が登場して、
市場はどんどん広がっていった。
こんな話を読んで、あらためて考えてみる。
限られた市場だけを見ていたら、
新しいものが登場してきても
置き換えることしかできないが・・・
これまでの常識では考えられない
新しい市場が開拓できれば
・・・むしろ広がっていく。
世の中に生まれ出でたものは、
人であれ、物であれ、組織であれ・・・
必ず誕生した意味を持っている。
その新しい意味を
既成概念の中で腐らせてはもったいない。
もしも枯れかけている草木があったら、
不用意に栄養剤ばかり与えるのではなく、
別な場所に植え替えてみるのも手だと思う。