Episode No.3134(20080912)
頭でっかち

最近の若いテレビのアナウンサーは
・・・イントネーションがちょっとおかしくないか?

「注視」と言いたいんだろうけど、
「中止」と聞こえてしまったり、ね。

目では理解できるけど、
耳で理解させるのが、
本来プロのアナウンサーだと思う。

高学歴で優秀な人材は多いかもしれないが
・・・何かが欠けているように感じてならない。

たまたま、これも
局アナを題材にした番組だったけど・・・
アナウンサーが落語に挑戦するという
ドキュメンタリーのような番組を見た。

ベテランの落語家について
短期間ながら厳しい修行をする。

話すことには慣れているはずの連中が
・・・手も足も出せず、挫折の一歩手前。

落語には確固たる台本というものがないらしい。
基本はすべて師匠からの口伝え。

この「口伝え」という、
「人」対「人」の緊張感と深さ。

学歴社会をうまく渡ってきた人の中は、
一人で何かをやることは得意でも、
人を相手に、
あるいは人から直接、何かを学んだり、
ニュアンスをつかむことが
不得手な人が多いのかもしれない。

「口伝え」なら絶対に・・・
「注視」を「中止」とは発音しないだろう。

たいていの世間の常識は
・・・教科書には書いてない。