先週の後半は、
カミさんと子供たちは夏休みの小旅行で
・・・しばし、独り暮らしだった。
とはいえ、こっちは平日だから、
結局、夜遅くまで仕事に追われてたけど、ね。
しかし・・・
こういう機会も珍しいので、
何か普段できないことをしよう、と
・・・観てなかった映画を2本観た。
「TAKESHI'S」、と、「あの夏、いちばん静かな海」。
いずれも北野武監督作品。
こういう映画は、家族揃ってというより、
独りポツンと
名画座にでも行った感じで観たい。
いずれの作品も・・・映画的だったなぁ・・・。
あらすじとかで説明できないところが
・・・実に映画的。
こと、「あの夏、いちばん静かな海」は、
同じような風景の繰り返しなのに、
積み重ねられていくと何か違うものを感じる。
景色はほとんど同じなのに、
観ている側の気持ちが変わってしまうんだ。
絵画的でもあるんだけど、
そのあたりが、また
・・・絵画とは違う映画的な部分に思える。
一見、不可解なものに興味をそそられて、
次第に巻き込まれていく登場人物たち・・・。
観客も、また同じ。
念願のサーフボードを買った帰り、
彼女がバスに乗り込んで、
彼も続いて乗ろうとしたらボードお断りで、
彼女だけを乗せたバスが走り去るあたりのシーンは
・・・好きだな。
何ひとつ説明もないのに、
どうしてジーンとしてしまうんだろう
・・・そういう説明できないところが映画なんだよ。
何か感じてみたい人は
レンタルDVDでも借りて、
・・・独りポツンと観てみては?