昔、或る会社の営業マンが
上司にこれまでの営業活動についての
概要報告を求められている場面を見た。
営業マンは「待ってました」とばかり
得意になって、
これまで自分が書き続けてきた
業務ノートをテーブルの上に山積みにした。
こんなに、膨大で細かな資料を作った自分は、
きっと誉められるに違いない
・・・と、その営業マンはしたり顔。
・・・が、しかし
上司はその山積みのノートを
1冊として開こうとはしなかった。
尋ねているのは概要報告であって、
その営業マンの苦労話を聞きたいわけじゃない。
結局のところ、
その営業マンとのやりとりは、
上司にとって何の役にも立たなかった。
唯一、参考になったことがあるとすれば・・・
その営業マンが
相手の望んでいることを理解しようとせず、
自己満足的な仕事をするタイプだということが
わかったことくらい・・・。
むろん、そんな営業マンに
大切な客先を任せるわけにはいかない。
端で見ていても・・・滑稽だったよ。