例えば、5歳の子供が・・・
昔はよかった
・・・なんて言ったら、
誰もが笑ってしまうだろう。
このところ折に触れて思うんだけど、
言葉の内容が伝わるかどうか
・・・ということは、
何も言葉の使い方やテクニックじゃなくて、
重みや深みなんじゃないか、な。
つまり・・・
何を言ったか、ではなく
誰が言ったか。
いくら正しいことを言ったつもりでいても、
聞いてもらえるか、
伝わるかどうかは・・・別問題。
ことに面と向かって話している時は、ね。
ひょっとしたら・・・
5歳の子供にも本当に、
昔はよかった
・・・なんて感じられることは
あるのかも知れない。
しかし・・・
一笑に付されないためには
・・・つちかってきた人間力が必要だ。
若いからといって、
何の説得力もないかといえば
・・・決してそうじゃない。
芥川龍之介の深みのある言葉だって、
すべては35歳までに書かれたことだ。
訴えるより、まず書いてみればいい。
書いて自分で整理できれば、
・・・伝わることもあるだろう。
闇雲に訴えているだけなら
・・・やっぱり若輩者と思われてしまう。