Episode No.2788(20070728)
不便さも新鮮

なまじ何でもできる環境より、
限られた環境の方が物事がはかどる
なんて・・・贅沢なことを思ってみる。

手元にある本は、
いつでも読めるはずなのに・・・
電車に乗って
PCがいじれない環境にならないと、
なかなか開けないし・・・

大容量のデータコピーをしていて、
PCでの作業ができないような時でないと、
なかなか机の上を片づけようとはしない。

ナンだ・・・
結局、すべてPC次第ってことかよ・・・。

今やどこにでもPCは持ち運べて、
マクドナルドに飛び込めば、
ネットにも気軽につながるようになって、
仕事のうえでは便利に違いないんだけれど・・・。

どこでもできる環境になったら、逆に
何もできない環境もキープしないと、
本来の生活のバランスが崩れてしまうな、きっと。

機械ほど人間は進化していないから・・・ね。
無理矢理、機械に合わせようとすれば、
・・・やがて、ねじ曲がる。
背筋や、根性や、思いやりが。

大昔、中国にあった・・・何てったっけ?
奴隷を逃がさないために
小さな靴をずっと履かせてたっていう・・・アレ。

例えは違うかもしれないが、
道具に合わせる・・・ということは、
・・・そういうことだ。

決して機械を否定しようとは思わないし、
もはやなくては人一倍困る。
どっちがいい、という話じゃないんだ。

ようするに・・・
何もオールマイティーなものはなく
・・・メリハリが必要だろう、という話。