Episode No.2767(20070704)
チャップリン最期のメッセージ

NHKのドキュメンタリー
「チャップリン世紀を超える」をまた見直す

30年前に亡くなったチャップリンが
死の間際まで企画していた企画・・・
映画「フリーク」。

主人公は羽の生えた少女。

彼女は人間なのか・・・
それとも天使なのか・・・

検疫をしようとする役人。
そして、
教祖に祭り上げようとする宗教団体。

自分と異なる者を廃絶しようとする人間を
痛烈に批判する作品
・・・となるはずだった。

これって・・・まるで「ET」だよ、ね。

人とは違う生き方をしたい
・・・なんて思っているのは
若いうちのほんの数年の間。

そのうち・・・
人並みの生活を維持することの
大変さに気づかされる。

そして・・・
同じ者同士での安心感をむさぼるようになると、
異なる者を受け入れられなくなる。

子供だってそうだ。

転校生が音楽の時間に、
みんなと色の違う前の学校の縦笛を持っているだけで、
いじめの対象になってしまったりする。

本当は・・・
人と違うことはカッコイイことなんだけどね。

数が多い方が安心・・・というのは
民主主義のよくない一面だな。

世の中に同じ人間は2人といないというのに、
みんなと同じ・・・なんて考えるのは幻影だよ。

無理にそう考え込もうとするから
・・・いろいろと問題が起こる。

思った通り・・・より、
思いもしなかったこと・・・の方が
良くも悪くも刺激的。
生きてる実感は・・・そこにしかない。