Episode No.2684(20070329)
昭和!

3月27日・・・
植木等さんが亡くなったニュースが
日本全国を駆けめぐった。

芸能界での仕事仲間はもちろん、
日本中が「昭和の喜劇王」の死を悼んだ。

昨年12月に
青島幸男さんが、まさかの急逝。

確実に「昭和」という時代が
伝説のものになっていくのを感じるのは
私だけではないだろう。

最も・・・
今年は平成19年。
昭和という時代は、もう
20年近くも前の話なんだけど、ね。

私が生まれたのは
「ニッポン無責任時代」が封切られた年。
今年はスーダラ節が誕生して
45周年ということになる。

「わかっちゃいるけどやめられない」

この歌詞を歌うことに抵抗を感じた植木さんが
僧侶である父親から
「これは親鸞の教えに通じるところがある」
と説得されて歌うことを決意した
・・・というエピソードは
各局の追悼コーナーでも繰り返し伝えられているが、
かくして「スーダラ節」を歌った植木さんが、
こんなコメントをしているところが印象深かった。

「もう30歳になってましたからね。
 こんな歌を歌ったら人生おしまいだと思った。
 でも、そこからが、はじまりだった」

やりたいことをやるのは理想だが、
理想はしょせん自分一人のためのもの。

やらせてもらえることを賢明にやる。
それこそが
万人に愛されるプロへの道なんだ、と思う。