Episode No.2594(20061214)
収穫

仕事の環境が変わってきた。

仕事は対象に合わせてするものだから、
それも致し方ない。

自分のやり方・・・なんてものを
押し通したところで
収穫が望めなければ本末転倒だから、ね。

これまでの仕事の仕方は、
いうなれば狩人を気取って、
一発で大物を仕留めるようなことばかりに
注視してきた。

大きな獲物が目の前にいる時には
それも有効だが・・・

例えばサンマの群れの中にいるのに、
そんなやり方をしていては
労力をかけるわりに腹は満たされない。

銛を置き、網を手にしなければ
大量に獲ることなどできないだろう。

一方で・・・
毎日漁に出られるわけでもないので、
家族を飢えさせないためには
田畑を耕す必要も出てくる。

これは今日の明日で
収穫が得られるわけではないから
コツコツとした事前の準備が必要だし、
まだ芽が出ない、と言って
手入れを怠ってしまっては
結局、雑草に肥料をやるだけの話となる。

収穫を得る・・・というのが
最終的な目的であって、
手段を貫くことは目的ではない。

収穫を得るために、
手段を変えることができるのが
いい意味での柔軟性というものだろう。

同じビルの中にいると忘れがちだが
毎日、天気は違うんだ。
天気への対応を知らなければ、
ビルを建てる側にはなれない。