Episode No.2573(20061120):
とまらない現実
ネットオークションの規制が、
いろいろと強まっている。
詐欺事件が多いから
・・・仕方ないことだろうね。
しかし・・・
それはネットオークションという
仕組み自体が悪い
・・・ということではないように思う。
つまり、それだけ
国民生活に影響があるもの、
かつ、もう止めることが出来ないもの
・・・だからなんだろう。
車が登場した時にだって、
最初から道路交通法が
あったわけではないだろうし。
法律はいつも後追いだ。
実はうちの会社でも
法人のオークションサイトを
実験的に運営していて・・・
社内で使わなくなってしまった
業務用機器も
下取りに出すよりはいいだろう、と思って
サイト運営会社に相談したところ、
古物商を取得してもらわないと困る、と言う。
知っている人も多いと思うけど、
古物商の届け出は警察に出すもの。
ところが、車庫証明のように
毎日申請があるものではないので、
警察の古物商担当者は
いつ行っても申請を受けてくれるわけではない。
もともと古物商の申請というのは
盗品をさばくルートにもなることから
警察に申請を出すことになっているもの。
店の所在地を申請書に書くことになって、
ネット上だと・・・これまでは
なんと申請がうまく通らなかった。
つまり、古物商を実際に営んでいる人や企業が
ネット上に正式な店を出すことはできても、
ネット上で古物商を展開しようと思っても、
それに対応できる
法律の整備がされていなかったわけだ。
ところがこれも・・・
今年11月からは、Yahoo!に関しては
店の所在地を明確にしなくても
申請ができるよう、ようやく仕組みが変わった。
現実はつねに・・・予想外なんだよ、ね。