Episode No.2568(20061114):
縮みゆく想い出
今日も
先週末に行った
吉田拓郎のコンサートの話。
ひょっとすると今週は、
ずっとこの話をするかもしれない。
さて・・・
武道館でのコンサートは
久しぶりに観たが・・・
何だか会場が小さくなった気がする。
一緒に行った友人も
同じ感想を持っていたようだし、
実は吉田拓郎自身も
曲の合間にそんなことを言っていた。
ビートルズが来日した時、
初めてコンサート会場として使われた
日本武道館は・・・
アーチストたちの間でも、
そこに立つことはステイタスだ。
しかし近年では・・・
武道館よりもずっと大きく
設備もいい会場があちこちにできて、
収容人数だけをとっても
武道館が飛び抜けているということはない。
そんなことを言ったら、
日本初の高層ビルとして名をはせた
霞ヶ関ビルなんて・・・
もう新しいビルの谷間にある
・・・という感じだし。
新しいものが作られたり、
新しい思い出ができたりすると、
思い出というのは
急激に縮んでいくものなのかもしれない。
いつまでもずっと
間違いなくあるものだったら
・・・誰も大切に思わないだろう。
放っておくと消えてしまいそうだから、
みんな思い出を大切にしたがる
・・・そういうもんなんじゃないかな。