Episode No.2418(20060523):
夢を慰めにしない
自転車に乗れるようになったばかりの
うちの次男が、
ちょうどそんな感じなんだけど・・・
平坦な道では、わりと自由に
自転車を操れるようになったものの、
少し勾配のキツい坂道にさしかかると
右に行こうとして左に傾いてしまったり、
左にハンドルをきっているのに
傾斜に負けて右に曲がってしまったりする。
・・・つまり、
まだまだ運転が未熟なんだ。
平坦な道でさえ乗れない時には、
わりとこっちの注意を
よく聞いて必死になっていたものだが、
なまじ少しばかり乗れると、
かえって注意をよく聞かず
終いに・・・痛い思いをする。
これがもっと年が上になってくると、
一度でも痛い思いをすると
実際にはかなり臆病になってしまい、
それを隠すように今度は、
自転車に乗るより
歩いた方が安全・・・などと
言い訳めいた理屈をこねるようになる。
確かにそれはそうかも知れないが、
当初の目標であった
自転車に乗る、ということは
もうすっかりどこかへいってしまってる。
これが・・・
夢を失い、理想からかけ離れていく
・・・瞬間である。
反省とは現実を認めることだ。
実際に自分に何ができないのかを。
できなくてもいい・・・
そんな風に
自分を慰めたいのなら
・・・夢など語るな。