20060416
でじたけ流 教育論第299回

おもいコンダラ


この春、小学校に入学した次男が
まだ自転車の補助輪がとれていないので、
自転車の特訓をすることになった。

長男、長女に次いで3人目になるが・・・
私は自転車の乗り方を教えるのが
・・・正直、苦手。

なぜなら私自身、
自転車の乗り方を
教わったことがないから。

私が自転車に乗れるようになったのは、
ちょうど今の次男と同じ年頃だったと思うが、
ゴミ捨て場にあった自転車を拾ってきて
勝手に練習して乗れるようになって・・・
危ないことを理由に
自転車の購入を先送りしていた両親も、
壊れた自転車に乗っていては
もっと危ない、と
ようやく自転車を買ってくれた。

そんなわけで私の場合には
誰かに後ろを支えてもらって
自転車の練習をした経験がない。

だから、
長男の時も長女の時も
私の教え方といえば・・・
勝手にやれ、と言うだけで
根気よく教えていたのはカミさんだが、
結局、上のふたりが
自転車に乗れるようになるまでには
一週間も二週間もかかってしまった。

ところが今回、
私が次男に自転車の乗り方を
教えてみようと思ったのは・・・
実はつい先日、
テレビで教え方のコツを見たから。

補助輪をはずした自転車に
いきなりまたがらせるのではなく、
まずは自転車のサイドに立って
押しながら歩く練習をする。

八の字を描くように
グルグルと歩かせていると、
どうハンドルを動かせば
平衡感覚を保って
自転車を倒さずに進めるのかがわかる。

それをさんざんやった後で
ようやく自転車にまたがる。

今度は、またがったまま
こがずに足で蹴って進む練習。

そして、いよいよこぎ出す。

こぎだしたら足下を見ずに
進行方向の先を見る。
これはバイクの乗り方で
私が教わった方法。

かくして次男は
およそ1時間くらいの練習で
20mくらいは乗れるようになった。

むろん、何度もコケたが
コケることで
ブレーキの必要性を覚えた。

この様子を見てあわてたのは
一緒にいた長女。

コケている弟を見ている時には
声援をおくっていたが・・・
自分より、はるかに早く
自転車を操れるようになった弟を
呆然とながめると・・・
やがて
自分の自転車を必死にこいで、
追いつかれまいと
立ちこぎの練習をはじめた。


でじたけ流 教育論