Episode No.2023(20050215)
鬼畜

昨日は太陽
そして今日は陰の話。

鬼畜生と言えば・・・誰?

松本清張原作の「鬼畜」は
1978年に野村芳太郎監督、緒形拳主演で
映画化されているけど・・・
3年ほど前に「火曜サンペンス劇場」の
1000回突破記念作品として
ビートたけし主演で放映された。

つい先日、その「火サス」版をDVDで観た。

ここで描かれている「大人」は
・・・みな「鬼畜生」だ。

大人はズルい・・・とは
子供の頃、誰もが必ず思うこと。

では、何がズルいのか?

自分の生活や生き方を守るために
邪魔なものを強引に排除しようとする。

生活のため・・・
あるいは、生き方などと言えば
聞こえはいいけれど・・・
自堕落な自分を正当化するために
事実をねじ曲げようとするから
・・・つまり、ズルい。

本当に
生活や生き方を守るためには、
まず責任を果たすことが
必要であるはずなのに・・・
責任を回避して
体裁を繕おうとするから無理がある。

そして・・・
その無理を犯罪にまで
エスカレートさせて描いたのが
この物語だ。

でも・・・
法律にふれなければ
やっていい、ってことじゃないよ、ね。

それがわかるのが真の大人


参考資料:悲しいのは自分だけじゃない。せめて悲しみの種を増やすな。