Episode No.1884(20040906)
気取っていては本物になれない

何かを「気取って」いる
・・・というのは、つまり
自分や世間をだましていることだよ。

医者や弁護士など
資格のいる仕事を
資格なしに気取っていれば
それは犯罪だけど・・・

資格を必要としない仕事の場合、
資格がいらないからといって
それを気取るのは、詐欺に近い。

本当に自分が何をして
毎日食いつないでいるのかについては
正直でいる人の方が強いと思う。

気取るのは
人間的な弱さの証明だ。

心意気は別として・・・
まだ、その「やりたいこと」で
食えないうちは、
ことに気取ることのないように。

気取っているうちに
本人もその気になって
ついその状況に満足してしまおうと
してしまうからね。

食えるか、食えないかは
食えるほど稼がせてくれる
相手がいるかどうかだ。

食えるほど稼がせてもらえる
そんな相手がいないのは
まだ、その程度しか
認められていないということで
気取るには早すぎる、
・・・ということじゃないか?

夢を売る商売も結構だけど、
相手の夢でなく
自分の夢にしがみつくのが
精一杯でいるうちは
・・・本物=プロじゃない。

プロはテクニックだけじゃなれない。
世間とのつながりを
真剣に考えられることのできる
世間常識やバランス感覚があるか否か
どんな商売でも、これがまず第一条件。

そして一流ともなると
そこに極めた人間性が必要だ。

まず人としてプロになれないと
どんな分野でも一流のプロにはなれない。


参考資料:カッコつけることが、そもそもカッコ悪い