Episode No.1858(20040806)
進路

この間・・・
従兄弟の娘がうちに遊びに来た。

彼女は高校3年生。
今、来年の進路に悩んでいる。

彼女自身はゲームミージックの
クリエイターになりたいらしいのだが・・・
親はいい顔をしていない。

親の言うことは素直に聞けない年頃。
・・・ということで
変わった仕事をしている従兄弟のところへ。

私自身はゲームの世界はよく知らない。
なぜなら・・・
あんまり好きじゃないから。

決められたルールの中で遊ぶのが苦手。

ただ、クリエイター的な仕事については
少し知っていることもあるので
・・・こんな話をした。

「他人のため」にやって
その代償としてお金をもらうのが仕事
「自分のため」にやりたいのなら
趣味として続けた方がいい。

彼女はMDに録った
まだ親にも聴かせたことがないという
自作の曲を聴かせてくれた。

「仕事になるとね、
 これと同じようなものを
 案として明日までに10本作って来い
 ・・・と、きっと言われる」

苦労して曲を作り上げた彼女は
少しギョッとした顔つきになった。

さらに追い打ち・・・

「・・・で、
 10本作って来いと言われて
 次の日に30本くらい作っていけないと
 プロにはなれないだろうね」

少ない小遣いでは
曲作りの機材もなかなか買えない。
・・・それは、わかる。
でもね。

「機材が来たら、
 すぐに打ち込めるよう、カセットに
 メロディを口ずさむことだっで、できるでしょ」

実は・・・
新しモノ好きな私は
簡単なDTMの機材も一式持ってる。

「本気でやるなら
 この機材、全部貸してあげるよ」

できない理由が真っ先に口に出ることは
何があっても絶対にできない。

できない理由をとことん潰して
本当にできるのかできないのか・・・
本気が見たい。

悩め、悩め・・・若いんだから。
悩んで当然だよ。

でも、考えてるだけじゃ何もわからない。
本当の自分さえ、ね。


参考資料:できるつもりなら、やれ