Episode No.1842(20040719):
慈悲深い悪魔たち
この間、中学時代の友人に会ったから
・・・というわけでもないんだけれど、
最近、中学時代に流行ったKISSばかり聞いてる。
ハデなメイクのロックバンドね。
KISSがいなかったら、デーモン小暮もいなかったろう。
そういえば・・・
デーモン小暮とは同じ世代だな。
大人になってから覚えたものは
すぐに忘れてしまうのに・・・
若い頃に馴染んだものは
大人になってもシッカリ覚えてる。
KISSの曲も
往年のアニメ主題歌と同様、
刻み込まれていることに
今さらながら気づく。
自らを「地獄の軍団」と呼ぶKISSだが・・・
ドキュメンタリーのDVDなどを見ていると、
これほどサービス精神が旺盛で
人を楽しませるために工夫を凝らしたアーチストも
類を見ないように思う。
ドキュメンターのDVDに
一瞬、こんな場面があった。
ライヴの会場。
ステージ最前列から「足」を差し出す人がいる。
よく見ると「義足」だ。
それに気づいたKISSのメンバーたちは
次の曲に行く前に・・・
全員がステージ中央に集まって
その義足に代わる代わるサインした。
センセーショナルでいられるのは一瞬だ。
どんなマーケティング手法を使っても
人間性がダメなら、いつかソッポを向かれるだろう。
30年以上活動を続けたKISSには
奇抜さを超える人間的な暖かさがある。
・・・悪魔のクセに、ね。