Episode No.1342(20021212):
悔しさを知っているか?
金も地位も名誉もいらない・・・
と説得力を持って言える人を私は尊敬する。
チャップリンが
ドキュメンタリー映画の冒頭で・・・
「いろいろありました」と呟く。
それは簡単な言葉だけど・・・重い。
説得力のない言葉は
当然のとこながら・・・なんとも軽い。
悟りを開いたようなことを口にするのは
実は逃げ口上。
人間性には
年齢も性別も実績も関係ないとは思うけど
経験には、年齢や性別、
そして実績が伴っているもので・・・
この世のすべてを経験することは無理だけれど
或る深い経験を通してでないと
決して見えてこないことはある。
概して何もほしがらないような態度を示す人は
本当の悔しさを知らない人だ。
自分の意見が通らない
ということを経験するためには
自分の意見を言えなければダメだし、
仲間はずれにされた経験をするためには
仲間がいなければダメだ。
ついも悔しさの手前で引き返していては
その先には行きつけない。
悔しい思いを超えて
欲を捨てることができたら・・・
それは大したものだけど
普通に暮らして
普通に家族を養っていたら
そんな坊さんのような境地には
なかなか立てるものではないだろう。
本気で生きる、と
胸をはって言うためには
真剣に悔しがることが
時には必要だし・・・
本気でやっていれば
必ずそういう場面にブチ当たるはずだ。
だから悔しい時には・・・
自分が真剣に生きようといている証だと
そう思っていいんじゃないかな?!