Episode No.1271(20020920):自分が立てる場所

「すわっている場所によって
 立つ場所がきまる」
・・・『正しければ、それでいいの?』(ダイヤモンド社刊)

積極的に自分の意見を発言するのはいいが
その発言をどこからするかによって
説得力はだいぶ違ってくるよ、ね。

同じことを言ったとしても・・・
ある場所から言えば正しく聞こえるし
別な場所から発言したら間違って聞こえる。

まして・・・
発言する場所によって
言う通りにコトが運ぶかどうかは
大きく変わってくる。

考えてみると・・・
何かを訴えようと思ったら
何を言うかより、
どこから言うかの方が
大切なのかもしれない。

発言することに意味があるんじゃなくて
発言によって本気で何かを動かそうと思ったら、ね。

有効性を考えない行動は・・・
単にお茶を濁していると捉えられても仕方ない。

そんなつもりは毛頭ないのに
正直な気持ちでそうしているのなら・・・
工夫が足りない、と言われかねない。

もちろん・・・
自分が説得力のある立場に立てたらベストだけど
場合によっちゃあ・・・
そういう立場にいる人に
自分の言いたいことを言ってもらえばいいんだよ。

あくまで黒子に徹して
くれぐれも・・・
虎の威を借る狐のような
勘違だけはしないように、ね。


参考資料:「正しければ、それでいいの?」ウォレン・H・シュミット/BJギャラガー=著 野津智子=訳 ダイヤモンド社=刊