Episode No.1231(20020805):おじいちゃんとの夏休み

今日は父方のおじいちゃんの命日。
亡くなったのは、もう20年以上前のことになる。

元は職業軍人だったが・・・
戦後は役所勤めをしていたおじいちゃんは
孫から見れば、いつもニコニコしていて
優しいという印象しかないけれど・・・
子供にはずいぶん怖い人だったと聞く。

何せ5人いた子供の中で・・・
父親の膝に乗せてもらえたのは
末っ子だけだったらしい。

おじいちゃんが元気な頃は・・・
正月と盆に一族が集まって宴が開かれた。

たいして酒を飲まなかったおじいちゃんは・・・
宴の途中で決まってスクッと立ち上がり
離れにある自分の部屋へ行く。

やがて戻ってくると、
その手には丸いビスケットの缶があって
当然、いい年になってる長男から順番に・・・
当時は一族で最年少だった、うちの弟まで
ひとつずつビスケットを配る。

おじいちゃんにかかっては
50を過ぎた子供も・・・
2つか3つの孫も・・・
まるで同じ扱いになってしまうのが
子供心にも可笑しかった。

小学校低学年の頃は・・・
夏休みに一週間くらいおじいちゃんと過ごしたが
外孫なので、共通の話題には乏しい。

夏休みのある日、
一緒にシロアリ退治をしたことがあったんだけど・・・
私がかなり大きくなってからも
おじいちゃんは、顔を合わせる度に
ニコニコしながらその話を繰り返していた。

人との思い出っていうのは・・・つまり
その人と一緒に何をしたか・・・っていうことなんだよね。

何をもらったか・・・なんてことは
すぐに忘れちゃうもんねぇ。


参考資料:昔はもっと暑かった気がする