Episode No.1062(20020119):知ってる? 理解してる??

「読書をして考えないのは
 食事をして消化しないのと同じである」

イギリスの政論家、E・バークの言葉だ。

見ていたはずなのに、覚えていない。
聞いてはいたけれど、理解できていない・・・
ということが間々ある。

目や耳は、その方向さえ向けておけば
自然に情報が入ってくる。

しかし・・・
それが脳の必要な場所に
シッカリ収納されたかと言えば・・・別問題。

だから、私は書いている

読んだもの、知ったことに対して
自分がどう感じ、どう考えたのかを
第三者が見てもわかるように書くように努めている。

そのことについて知らない人に説明できない程度では
理解している、とは言えないと思う。

最も私の場合には・・・
一行読むと、三行は書くから
消化という観点で言えば、まったくの慢性的な下痢状態。

ただ、便秘よりは、まだ下痢の方がいいと思うんだよなぁ。
だって、出ないと入らない・・・でしょ?

あくまで比喩の話だけど・・・
あ! 食事前の方、汚い話でごめんなさいね。

どんなにいい本を読もうが
貴重な経験をしようが・・・
何も考えずに過ぎ去ってしまったら
ヒマつぶしにパチンコしているのと同じだ。

逆にパチンコをしてたって・・・
洞察力を働かせていれば人生が見えてくる。

でもね・・・
パチンコしてて「人生を考察中」と言っても
まず言い訳にはならないけど、ね。


参考資料:「ことばの切れ味」秋庭道博=編著 東洋経済新聞社=刊