でじたけ流 教育論「旅は財産」
 
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20150906

でじたけ流 教育論787回「旅は財産」

でじたけ流教育論 digitake.com


大学1年の娘が一週間ぶりに家に帰って来た。

実は本人たっての希望で8月下旬から、
孤児院の保母さん住み込み体験に行っていた。

行き先はフィリピンのセブ島。
かつて長男もボランティア経験をしてきた場所だ。

大学4年の長男は、
インターンで、まだスリランカにいるので、
この8月末は、
5人家族中、2人はバラバラで海外にいた。

さて、長男が1ヶ月以上も海外に行くというので、
隣のおじいちゃん、おばあちゃんは、
それは心配で心配で大反対していたが…。

それが、海外は初めて。
しかも女である長女がまた海外へ
…なんて話が出た日には、
厄介にことになるのは目に見えていた。

それでも長女の覚悟を見きわめた上で、
父親が出した課題は…
おじいちゃん、おばあちゃん個々に向けて、
自分の決心を綴った手紙をまず書くこと。

話しただけじゃあ折れない人々。
感情的になるのも目に見えている。

伝えたいことは、しっかり手紙に書いて渡す。
それでもボコボコに言われ、
目に一杯涙をためて帰って来た長女だが、
それも大事の前の小事。
嵐が過ぎ去れば、あとは旅の準備をするだけだ。

旅先では珍しいことばかり。

このご時世。
毎日のようにLINEで写真入りの報告が届く。

フィリピンの長女の話に日本で答えれば、
スリランカから突っ込みが入る
…なんてことは日常茶飯事。

むしろひとつ屋根の下にいる時より、
コミュニケーションは活発だ。

潤滑には距離も必要である。

そして先週末…
長女はたくさんのドライフルーツを抱え、
少し大人びた表情で帰って来た。

父親への土産は、
父親好みの象の小銭入れと、
2本ずつ小分けして販売されているという煙草。
珍しいから長男と1本ずつだと。

もうあと一週間もすると長男も帰ってくる。
戻ったら、
おじいちゃん、おばあちゃんも呼んで、
長男のリクエストの寿司をつまみながら
海外体験報告会を開催する予定。

可愛い子には旅をさせよ。
管理するだけで人は育たない。

そして父親も…週末には旅人を気取る。

やっぱり…人生、日々更新。

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