でじたけ流 教育論「日本人の心」
 
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20130922

でじたけ流 教育論685

でじたけ流教育論 digitake.com


先週末の台風は大きかったね。

幸い横浜では、
思いの外、ひどくなかったけれど…
ニュースを見ると
各地でどんでもない被害が出ていて驚いた。

竜巻といい、台風といい、
気候変動による自然災害は、
もはや異常気象なんて言っていられない
日常になっている。

はたして我々の子供の時代、
日本がどうなってしまうのか心配だが、
地球を簡単に変えるわけにもいかないから、
せめて子供たちには心構え…
生きるためのスピリッツを与えるしかない。

今回の台風のニュースを見ていても
つくづく思うのは…
被災した人たちは皆少し笑いながら
インタビューを受けていること。

日本人特有の照れ隠しに違いないが、
見方によっては、
まるで他人事のようにも見えてしまう。

他国の人たちだったら、
絶対に泣き叫んでいるだろうね。

原爆が投下された広島出身で
100歳まで現役の映画監督だった新藤兼人監督は、
こうした日本人の特質について
「不真面目さ」ではなく「真面目さ」であり、
「強さ」だと言っている。

確かに…辛い時、泣くのは簡単たからね。

ただ、それが諸外国には、
なかなか理解できない。

だから、
時にはヘンに勘ぐられてしまうことがある。

かつて五千円札の顔だった
新渡戸稲造が書いた有名な「武士道」は、
もともと英語で書かれている本。

日本以外のたいていの国では
宗教の時間に道徳を子供に教えているのに、
日本にはそれがない。
じゃあ、日本人はいったい
どうやって子供に躾けをしているのか
…という外国の友人たち、
そしてアメリカ人である妻からの問いに
答えるために英語で書いたのだ。

いわば「武士道」は日本のPR本のようなもので、
エジソンをはじめ、
外国に大勢の愛読者、理解者を広めた。

せっかく「おもてなし」の国、日本が
世界に認められたところなんだから、
まず日本に住む自分たちが、
あらためて日本の素晴らしさを
見直し、伝えていくべきだろう。

それが将来の日本を、
そして子供たちを救うことになると強く思う。

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