でじたけ流 教育論622「思春期 vs 第二思春期」
  人生日々更新 -Main-
20120708

でじたけ流 教育論622

でじたけ流教育論 digitake.com


思春期に対する説明は、
大方、肉体の急激な成長に精神の成長がついてゆけず、
バランスを崩しやすい…というものだ。

なるほど大人になれば、
良しにつけ悪しきにつけ、バランスが整い、
上司の悪口は、上司の前でなく、
仕事帰りの酒場でするようになる。

現実の関係性を崩さずに保つ
…というのがバランス感覚で、
いくら正しいことではあっても、
思ったことを口にしているだけでは子供扱いされる。

同じように、自分の中でも、
好き・嫌いといった
その時の自分に合っているものだけでなく、
これからの自分にとって必要なものを見つけ出し、
短絡的な欲求を抑えて、辛い訓練に挑むという
自己コントロールができることによって、
大人としての信頼を得てゆくことになる。

少し前に気づいたことだが…
急激な成長によってバランスを崩しやすい
十代の思春期と同じように…、
40代後半から50代らなると、
老眼にはなってくるし、更年期障害はあるし、
今度は急激な衰えによって
バランスを崩しやすい時期にさしかかる。
…いわば第二思春期だといえる。

30前後で親になると、
子供が思春期を迎えて、
親には反抗を繰り返すようになる頃、
親は第二思春期を迎えることになる。
…まるで惑星直列のように。

昔のように20代前半で子供がいれば、
親が更年期になる頃、
子供はとっくに成人して、孫がいてもおかしくない。

思春期にバランス感覚を養う
最も有効な手段は「恋愛」である。

何故なら、恋愛は決して独りではできないから。
相手のことを考えるうちに、
自分を制御することを
辛さも楽しみのうちで覚えるのである。

おそらく第二思春期においても
同じように何かに恋していかなければ、
健康的に乗り切ることはできないであろう。

昔のように、
その時すでに孫がいればいいが、
そうでない限り、
恋する対象は意識して、
自分で作り出さなければならぬ。

そして…趣味悠々、ということになるのだ。

昔やってたバンドを復活させたり、
バイクに乗り出したり、ね。

それは若さを保つためではなく、
うまく年をとっていくために必要なことなんだろう。

本当に若さを保ちたい思うのなら、
昔やってた、できそうなことをやるのではなく、
これまで、まだやったことのないことに挑戦しなければならぬ。

また、昔のようにのんびりやりたい
…と思っていても、
今の心と身体が、昔と同じでない以上、
昔通りにできなくなっていることに焦りを感じたり、
昔通りでは、やがて満足がいかなくなったりしてくるだろう。

挑戦はそれほど難しいことではない。
つまり…
昔の仲間ばかりでなく、新しい仲間を作ればいいのだ。

それが…
今の自分に合っているものでなく、これからの自分に必要なもの
…なんだ。

Copyright 1998-2012 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-