人生日々更新 -Main-
20120101

でじたけ流 教育論595

でじたけ流教育論 digitake.com


西暦2012年…平成24年が明けました。

正月早々、何とも陰気な話で申し訳がないけれど、
年末に義父が他界したために、
今年はおめでとうが言えなくなりました。

最も…
人生の価値観がいっぺんに変わってしまうほどの
未曾有の大震災を経験した日本人にとっては、
この正月、普段通りに祝う気になれないという気持ちも、
もともとあったけれどね。

いつまでも引きずるより、
正月くらいは何もかも忘れてパッとやった方がいい
…という考えもあろうかとは思うけれど、
今自分が感じていることを誤魔化したって
楽しくも何ともないから。

今年の正月は…
一休のシャレコウベを気取ってみるか。
正真正銘の喪中だしな。

うちの子供たちは死に対して、今のところ恵まれている。

それは肉親や身近な人における死別の順番が、
ほぼきっちりと年齢の順だから。

不慮の事故で亡くなるケースもないし、
世間から見れば、みな長生きな方だし。

これはもう個々の努力を超えて家系的なものかもしれない。

ただ、長生きする
…ということは、
それだけ長い間、
わずらわしい肉体を引きずりながら、
税金を支払い続けなければならない
…ということでもある。

短命な人に比べて、たくさんメシを食う分、
たくさん働かなければならない。

だから一概に
長生き=幸せだとは思えないんだけれど、
親しい人と一緒にいられる時間が長い
…という点においては、やっぱり幸せなのだと思う。

一緒にいる時間が長ければ長いほど、
別れはより辛くなってしまうが、
それも人生における累進課税
…のようなものと考えるしかない。

深夜、母親が祖父の元に車を走らせ…
やがて鳴った携帯電話での受け答えを聞いて、
目を覚ました中3の娘は、そのまま布団の中で泣きじゃくった。

隣で寝ていた小6の次男は、
まだそのまま寝かせておき…
高3の長男を起こして事態を伝えた。
珍しく寝ぼけた様子はなかったが
…それでも呆然と布団の上にしゃがみこんでいた。

私も祖父母たちの訃報は、
今の長女や長男と同じ年頃に聞いた経験はある。

しかし、私の場合は
正月と盆くらいしか会わなかったが、
義父は近所に住んでいたから、
子供たちにとってのショックは大きいに違いない。

さて、受験生である長男、長女の
頑張る目標が、また新たに加わった。

勉強が得意だった
天国のおじいちゃんに
誉めてもらえるよう頑張るんだ。

本当に近くに住んでいる親たちと違って、
どこから見てるかわからないから
…誤魔化しはきかないし、ね。

Copyright 1998-2012 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-