20010722
でじたけ流 教育論第58回 ンビはを生まない

小学2年の息子が、今年の正月からはじめた剣道の朝稽古の連日記録が
先日、200日目を迎えた。

雨が降ろうが、雪が積もろうが・・・
旅行に出かけようが・・・とにかく、やる。

自分でやると決めたら、一切の言い訳は断固としてしない。
これは、何を成し遂げるためにも必要なクセだと思う。

ついこの間もトップページに似たようなことを書いたけど・・・
とりあえず自分で思い立ったことなんて・・・しょせん、まだ世の中にはないことで
それをやろうが、やるまいが・・・世の中が、いきなり大きく変わるわけではない。

世の中というか、周囲の動きに合わせて生きようと思ったら・・・
自分が思い立ったことなど、むしろ邪魔なだけで
できる理由より、できない理由の方が、はるかに多い。

だけど「やる」のは・・・自分で思い立ったことだから。
それができなきゃ、自分が自分でなくなっちゃう。

朝稽古100日目の時に買ってきたプリンタ用の賞状を
100日ぶりに引っ張り出して・・・
今度は、こんな言葉を書いてやった。

連日200日達成!「百日がんばれても
 二百日がんばれるとは限らない
 だけど続けてがんばれば
 二百日目はきっとくる。
 三百日目もきっとくる。」

カミさんには「まるで、"みつを"みたい」って言われちゃったけど・・・
これは私がホームページを1,000日以上休まずに更新できたから言えることだと思ってる。

イギリスの劇作家、モームの言葉に
「毎日、自己の苦手なことを2つずつ行うのは、魂のためによいことだ」
なんてのがあるけど・・・

どちらかと言えば"一発屋"の私にとって、毎日コツコツなんてのは大の苦手だ。
でも、それも続けていくうちに・・・習慣やクセと言える感じになるから不思議。

おそらく息子にとって剣道の朝稽古は
毎朝、顔を洗う感覚と変わらないだろうな。

はじめた時には1日30回だった素振りも
今は220回くらいになって、時間はかかるようになったけど。

よく、親から子供を見ると・・・
「悪いところばっかり似ちゃって」なんて言うよね。

その「悪いところ」が何かと言えば・・・多くの場合、楽をしたり、怠けたりしてるところだと思う。
近くに楽をしてる見本しかなかったら・・・子供だって楽したいよね。

かと言って、つらがって見せるだけじゃあ・・・
そんなのは子供すらだませない子供だまし。

子供を良く育てようと思って・・・
躾だの教育だのとテクニック的なことを言うけれど
結局「いいクセを見せて」「いいクセをつける」ってことに尽きるんじゃないかなぁ。

クセはうつるからね。

うちのカミさんは比較的「挨拶」にはうるさい方だ。

私が家に帰ると、まず長男が飛び出してきて「おかえりー」と叫ぶ。
それを見て、もうすぐ2歳になる次男が
まるで田中角栄のように右手を上げながら寄ってくる。

4歳の娘は、たいていジッと見ているだけで何も言わない。
カミさんに「おとうさんに、おかえりを言いなさい」と怒鳴られると・・・
ボソッとひと言。
「心の中で言った」・・・だってさ。

男を鍛えるのはストレートでいいけれど・・・女はなぁ・・・。

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