20010422
でじたけ流 教育論第46回 子への彰状

私の誕生日に長男が表彰状をくれた翌日・・・
今度は私から長男へ表彰状を贈った。

正月から毎朝続けていた剣道の朝稽古が、とうとう100日目になったのだ。

あの日から長男は・・・毎朝6時半に起床。
朝の身支度を済ませると、私のところから借りていった漫画偉人伝を読み
7時になると竹刀を抱えて屋上へ出ていく。

上では剣道四段のおばあちゃんが待ちかまえていて・・・
大声をかけ合いながら素振りがはじまる。

深夜まで仕事をしていて、滅多に早起きしない私は・・・
6時半のウルトラマンの「シュワッチ!」というけたたましい目覚ましの音で、半分起こされ・・・
頭の上から聞こえてくる
「いちっ、にいっ、さんっ・・・」というかけ声で完全に起こされてしまうのだが・・・
さすがに文句は言えない。

1日でもサボったら、その日から数え直しというのが約束。

何せ私はホームページの更新を1,000日近く続けているので、長男に対して大きな態度がとれる。
毎日早起きしろ・・・と言われたら、2日と続かないだろうけど。

雨が降ろうと、雪が積もろうと・・・時にはカッパを着て長男は竹刀を振った。
少し寝坊をして・・・
あわてて屋上に出たら、すでにおばあちゃんが素振りをはじめていて
「また1日目から数え直しだ」と半ベソかいて戻ってきたこともあるようだが・・・
素振りはキチンとやっていたので、それはセーフ。

1日30回からはじめた素振りは・・・
やがて60回になり、100回になり・・・今は1日160回になっているらしい。

「100日連続で、できたら"でじたけ特製"の賞状をやる」

その約束通り、私は賞状の用紙を買ってきて文案を練った。
試行錯誤の末、浮かんだのが、この文句。

息子への表彰状『連続百日賞

 ねむい日も 雨の日も 雪の中でも
 百日がんばって
 百日前より 百日ぶんだけ
 強くなったことを ここに賞します。』

受け取った長男は得意満面。

いつもなら「私のは?」と言う長女も黙ってそれを見てる。
オモチャやお菓子を買ってもらう時と違って・・・
これは、やった人しかもらえないコトを子供ながらに理解しているようだ。

つい先日・・・
私が珍しく早朝から起きていると
朝稽古から戻った長男が竹刀を振り上げて不思議そうな顔をして、つぶやいた。

「なんかヘンなんだよな〜
 竹刀が前より軽くなってるんだよ」

そりゃあ、おまえに力がついた証拠だよ・・・そう言って笑った。

でじたけ流 教育論

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