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最初におことわりしておくけど・・・
我が家は特定の宗教に入信しているわけではない。 そりゃあ、先祖代々の墓もあるし、実家には仏壇もある。 だけど、盆踊りにも行けば、クリスマスなればケーキを食べるという・・・ごく一般的な家庭。 ただ、ひとつ違っていたのは・・・ダンナは「でじたけ」だったのです。 ・・・って「奥さまは魔女」風に言えば、そんな感じ。 BBSにもちょっと書いたけど・・・ この間、家族そろって近くの日曜大工センターに買い物に出かけた。 材木が売ってるコーナーの近くに、何やら箱が置いてある。 見ると、材木の切れっ端がたくさん入っていて・・・ わきに置かれたビニール袋で一杯200円。 切れっ端のサイズは、かまぼこの板くらいのが多くて・・・ 中には薄っぺらいのやら、小さいのもある。 わりとキレイだから、このまま積み木として遊べなくもない。 早速、息子といっしょにカタチが揃っているのを袋に詰めはじめると・・・ カミさんは「どうせ邪魔になるんだから、いらないわよ」と言う。 「いや、何か作れそうだから」と私は切れっ端の物色を続ける。 「何か作れるよ」と小学2年の息子も、こういう時には父親の肩を持つ。 さて、何を作ろうか・・・ 息子にアイデアを求めると、すかさず「でじたけロボ」と言った。 ロボットはいいけど・・・ でじロボは、私の体系に似て丸いからこの材料では作りにくい。 正直・・・切ったり削ったりするのも面倒だし。 次に息子が出した案は・・・なんと「神棚」。 神棚は、おじいちゃん、おばあちゃんのウチで見ていて息子も知っていたし・・・ 以前、おばあちゃんにもらった江ノ島の大仏のお土産を入れる家があるといい、と言う。 確かに、この材料なら「神棚」にはもってこいかも知れない。 そこで、半日かけて作り上げたのが・・・写真のこれ。 ![]() 切るのは面倒だから・・・ すべて買ってきた材料を組み合わせて木工用ボンドで貼っただけ。 図面に合わせて材料を買ってきたわけではないし 組み上げるまでは何だかパズルをやっているようで試行錯誤の連続だった。 しかし、そこがまた・・・ 普段使わない脳の部分を使っているようで楽しいんだけどね。 思い返せば、私はちょうど今の息子くらいの年には、ねんど遊びばかりしていた。 ちょうど最初の「仮面ライダー」が流行っていた頃で・・・ ねんどで改造人間ばかり作って遊んでいた。 絵を描くのも好きだったんだけど・・・ 絵を描く時には比較的、直感力に頼ってサッサと描くことが多いような気がする。 一方、ねんど遊びや工作の場合のポイントは・・・ 直感的なイメージだけでなく、その裏側も考えて作らなければないない。 前から見ればカッコいいけど・・・安定性が悪くて立たなかったりすると困るし できたら、どの角度から見ても見栄えのいいものを作りたいと思う。 この感覚は大人になってから、かなり役に立ってるな。 ある部分が正しいだけじゃ、訴えたいことは通らないし・・・ なんせ仕事や生活っていうのは・・・総合力が勝負だから。 そういう感覚を体感できる遊びっていうのは、大切だと思う。 やらなきゃならなくなってから強引にやっても、 やる気はなかなか起きないし・・・結果的には身につかない。 今は「オモチャで遊ぶ」というより「オモチャに遊ばれてる」ような子供も多いけど・・・ そのまま放置しておくと・・・将来、損しちゃうだろうな。 大人になったからって、急に性格やモノの見方が変わるわけじゃないし。 そんなわけで・・・ うちの子供たちにも、そういう「発見のある」遊びをさせたいと思ってる。 まずは見本をみせてやろう・・・と、時間さえあれば、あれこれやって見せる。 結局、自分が楽しんでるだけって気がしなくもないけど。 まぁ、原価200円でも作ろうと思えば「神棚」ひとつくらい作れることは実証できた。 しかし、こういうカタチになってると・・・ 邪魔だからと言って、カミさんも簡単には捨てられないだろうな。 |
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