高2の長男、中2の長女に比べ、
末っ子である小5の次男は要領がいい。
小学5年といえば、もう
生意気盛りに入ってもおかしくないと思うが、
親に何かを言われると「は〜い」と返事はいい。
返事はいいが、
その通りにできているかどうかは
…まぁ、別問題だけど、ね。
とりあえず逆らってみたり、
不機嫌な態度を示さないところが、
つまり要領がいい。
そんな次男にこの間カミさんが
何の気なしに…
お父さんのどういうところが好きか?
…と尋ねたらしい。
すると次男は、しばし思案して、ひと言。
…におい。と答えた。
では、お母さんのどこが好きか?
…と尋ねると、これも同じく、におい。
ようするに親のにおいを感じていると
グッスリと眠ることができる…ということなんだろう。
これは実に動物的であるが、
一番よくわかる話でもある。
何が好きか?と聞かれて、
その答えに理由があればあるほど
何だか打算的になってしまう感じもするし…
理屈を積み重ねていけばいくほど、
理屈に合わないものが明確になるだけで、
はっきりしてくるのは矛盾だけ、だったりする。
本当は最初に感覚があったはずなんだ、確かに。
感覚を説明しようとすると、
ついつい理屈っぽくなってしまうのは仕方がないとしても、
まずその感覚を
ストレートに伝えてみる必要はあるんじゃないか?
そして、その最初のひと言で通じるものがあったら、
自分にとっていい相手に出会ったことになると思う、な。