20110116
でじたけ流 教育論第545回

優等生病を予防せよ-でじたけ digitake.com


高2の長男、中2の長女に比べ、
末っ子である小5の次男は要領がいい。

小学5年といえば、もう
生意気盛りに入ってもおかしくないと思うが、
親に何かを言われると「は〜い」と返事はいい。

返事はいいが、
その通りにできているかどうかは
…まぁ、別問題だけど、ね。

とりあえず逆らってみたり、
不機嫌な態度を示さないところが、
つまり要領がいい。

そんな次男にこの間カミさんが
何の気なしに…
お父さんのどういうところが好きか?
…と尋ねたらしい。

すると次男は、しばし思案して、ひと言。
におい。と答えた。

では、お母さんのどこが好きか?
…と尋ねると、これも同じく、におい。

ようするに親のにおいを感じていると
グッスリと眠ることができる…ということなんだろう。

これは実に動物的であるが、
一番よくわかる話でもある。

何が好きか?と聞かれて、
その答えに理由があればあるほど
何だか打算的になってしまう感じもするし…
理屈を積み重ねていけばいくほど、
理屈に合わないものが明確になるだけで、
はっきりしてくるのは矛盾だけ、だったりする。

本当は最初に感覚があったはずなんだ、確かに。

感覚を説明しようとすると、
ついつい理屈っぽくなってしまうのは仕方がないとしても、
まずその感覚を
ストレートに伝えてみる必要はあるんじゃないか?

そして、その最初のひと言で通じるものがあったら、
自分にとっていい相手に出会ったことになると思う、な。


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