20001001

でじたけ流 教育論第18回 っ子


来週の日曜日に、ちょうど満1歳の誕生日を迎える次男は・・・笑うと、こんな顔をする。

次男の笑い顔『タイガーマスク』の覆面ワールド・リーグ戦に出てきた、コールデン・マスクって・・・知ってる?
仮面が光るヤツ・・・
次男が笑うと・・・思い出すんだよなぁ。

生まれてきた時には長男とウリふたつで・・・
今でもキチンと写真を整理しておかないと、わからなくなりそうなくらい似てるんだけど・・・
決定的に違う点がある。

次男は長男に比べて、すごく愛想がいい。

最初の子は、どうしても親が気を遣い過ぎて・・・神経質な子に育ちがち。
2人目、3人目となると、親がかなりズボラになってくるのは確か。

しかも、まわりにオトナだけじゃなくて、容赦ない兄弟たちがいるコトによって・・・
末っ子の知恵が生まれるのだと思う。

末っ子の最大の知恵・・・それは、親をはじめ、オトナを抱き込むのが上手いコト。

「お兄さんなんだから」、「お姉さんなんだから」と我慢を強いられてきた上の兄弟は・・・
最終的には「なら、いいよ。自分でやるから」という方向にいって、やがて親に反旗をひるがえす。
かなり単純な理屈だが・・・そういう面は少なからずあるだろう。

もちろん、末っ子にだって反抗期はやってくるが・・・
根本にあるモノが違うから、反抗の仕方も違えば、反抗期を過ぎた後に進む方向も違うんじゃないかな?!
そのままズンズン、親と反対の方向には・・・決して進んではいかないような気がする。

愛想がいいというのは言い換えれば「サービス精神が旺盛」だというコトだ。
次男がゴールデン・マスクになるのだって、そういう顔を見せれば相手が喜ぶのを知っているからだろう。

人を喜ばす術を知っているコトはいいコトだと思う。
しかし、それによって自分が「容赦」してもらっているコトがあるとするなら・・・
そこは戒めるべきだ。
つまり、それは自分の「実力」で何とかなった問題ではなく・・・
相手の「実力」で何とかしてもらったコトなんだから・・・。

末っ子が「甘えん坊」だというのは・・・こういう点なんだろうな。

うちのカミさんは、姉兄たちとはかなり歳の離れた末っ子だ。
そのカミさんが年老いた両親に対して最近は「遠慮」するコトが増えたみたいだ。

末っ子が生涯末っ子であるコトは、長男が長男であるコトと同様に仕方のないコトだが・・・
親に対する「遠慮」ができるようになって、初めて一人前に「独立した大人」になれるのだと思う。
無論、3人の子持ちであるカミさんが「独立した大人」でなければ困るけど、ね。

私の妹弟には、まだ「独立した大人」になっていないヤツがいる。
やはり歳の離れた末っ子で・・・歳は28にもなるんだけれど。

兄弟の一番上が28歳の時と、一番下が28歳の時では・・・親のパワーが違う。
ことにうちは、かなり離れているから・・・。

だから、親に「文句」を言われなくなったからと言って「一人前」と認められたかと言えば、そうではない。
それは、ただ親が歳をとって「文句を言うパワーがなくなった」だけの話。

末っ子・・・あるいは組織の中で一番若い人は、この点について注意が必要じゃないかな?!

「文句」を言われなくなったのは、自分に「実力」がついたのか・・・
それとも自分はあいかわらずなのに、相手に「文句」を言うパワーがなくなっただけなのか・・・?

そこを勘違いすると・・・取り返しのつかないところで痛い目に遭う。

私はパワーがあるうちに・・・
このページを通じて、子供たちに読み切れないほどの「文句」を残しておこうと思う。

あ! 読まないんじゃ・・・意味ないか(^_^;


でじたけ流 教育論

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