ラーメンを食ったことがない人なんて、
日本には滅多にいないと思うけど…
世界には、たくさんいるだろう。

最近は日本に来る外国人観光客の
新たな人気スポットに
ラーメン屋があるらしいから、
そのうち世界中で
食べられるようになるかもしれないけど、ね。

五感の中でも…
目・耳を通すものはネットでも配信できるけれど、
鼻・皮膚・舌で感じるものは直接的には伝えれない。

鼻・皮膚・舌の感覚を記録し、
再生できるものがあったら…
インターネット並みに世界を席巻できるかも。

いや待て…考えてみると…

鼻…については香水というものがあって、
擬似的に香りを作ったりしているし、
スーパーの売り場でカレーの匂いを発散させると、
カレーの材料がよく売れるということが、
すでに実践されているようだ。

舌は味。
これも人工甘味料はあるわな。

皮膚…については
手触りを楽しむものって…何かあったかなぁ？
肌触りの良さが売りなのは…服か。

そうなると記録と再生の問題じゃなくて、
ネットのように爆発的に広がるためには、
伝達手段が問題なわけだ。

昔、匂いのついた映画の実験をやった
…という話を聞いたことがある。

例えば、鰻屋でウナギの匂いをさせたり。

ところが場面が変わっても
匂いはすぐには消えないから…失敗。

人に何かを伝えるというのは実に難しい。

感じ方は人それぞれだし…
人は案外、見たり聞いたりしたことではなくて、
感覚で物事を決めたりするから、ね。

そこでいつも問題になるのは…
ラーメンを食ったことのない人に、
いかにラーメンの味を伝えるか、
なんだ。