20110102
でじたけ流 教育論第543回

年末年始大家族-でじたけ digitake.com


クリスマスから正月にかけてハワイに住んでる妹が2人の子供を連れて里帰りしている。

うちの実家は庭をはさんだ隣なので、久々に従兄弟たちに会った子供たちも大はしゃぎの毎日だ。

うちの兄弟は私が一番上で、2つ下にいるのがこの妹。10歳下に弟がいる。

実は弟のところには去年3人目にして初の男子が誕生した。

これでうちの両親は、男4人、女4人…計8人の孫を持つ身となった。よく繁殖したなぁ。

その8人がクリスマスと正月に集う。正直、お年玉を準備する身にはこたえるよ。

加えて今年、両親は金婚式を迎える。

幸い大きな病気もせずに、ここまで来てもらったことは周囲にとっても非常にありがたい。むしろ元気過ぎて問題が起こることも少なくないくらいだけど、ね。そんなのは贅沢な悩みのうちだろう。

祖父母とは正月と盆くらいしか会わなかった次男の子の自分と比べると、うちの子供たちは大人だらけの中で暮らしていることになる。

それだけに、思うようにいかないことも多いだろうが、世の中は思うようにはいかないということをあらかじめ知っておくことは、きわめて重要なことだろう。

そんな当たり前のことを知らずに社会に出て挫折を味わっている人が“平和な現代”には多くなっていると思う。

家族の人数が少ないのは自分のせいではないけれど…世の中に受け入れられないことがあるとすれば、それは決して世の中のせいではない。

自分に理解できていないこと、自分が受けていない教育や訓練。

それを見つけ出して補う努力をする癖をつけないと、親が元気なうちはいいが、やがて居場所を失ってしまうことになるだろう。

誰もが知るように賢明な人は勉強家だ。

何のための勉強かといえば、つまり…自分を変えるためにするんじゃないか?

自分を作る…という言い方もあるが、我々が持っている時間が限られている以上、使える道具も限られるわけで、新しいものを入れるためには、古いものを捨てなければならない。

年をとって荷物がたまり過ぎると片付けばかりに追われて新しい道具など、とんと使いこなせなくなる。

だから若いうちに勉強しておけ…と先人は言うわけだな。

山育ちは放っておけば泳げないし、とうてい魚など捕れないだろう。海育ちは放っておけば山菜の採り方を知らない。

元から備わっているものだけで難なくゴールを迎えられるほど…人生は短くはない。才能を信じるなら訓練に耐えられる才能を伸ばさないと、ね。


- 教育論 -
| 人生日々更新 | 最近のBacknumber | 架空対談 |