20100808
でじたけ流 教育論第523回

蛙の子は蛙-でじたけ digitake.com


先週末…
中学高校時代の友人たちが
30年ぶりにバンドを組んでコンサートをやるというので
久しぶりにライブハウスの扉を開いた。

第二思春期の金字塔だね。

会場には懐かしい顔ぶれもチラホラ。

私が中学1年の時に教わった、
当時M中の夏目雅子と言われた担任の先生と、
その先生を女房にした、
当時M中の吉田拓郎と言われた隣のクラスの先生。

自分の子供時代を知られている人に会うのは、
すごく恥ずかしい反面…
今さら気取る必要もないという安堵感もある。

演奏された曲目もユーミンなど懐かしのナンバー。

カラオケとは、ひと味もふた味も違う、
全身で歌って演奏する姿には、すがすがしさを感じる。

ライヴがはけて、
中学時代の同窓生の女子たちと呑みに行く。

傍から見れば、
いい年のおじさん、おばさんたちなのだが、
口調や会話の中味は30年前と変わらない。

いや、大きく変わった点がある。

メニューの細かい文字がよく見えなくなっていることと、
自分たちの子供の話が多くなったこと。

母親と娘のケンカは姉妹ゲンカのようで…
母親は息子を年下の恋人のように思っている。
…そういう観点はあらかた共通なようだ。

さて、父親と息子、父親と娘はどうか?

男同士は上下関係がはっきりしてる。
良くも悪くも厄介なのは、やはり娘

何せ自分が惚れた女の若い頃に似ていて、
しかも自分と同じ嗜好性を持っているのだから、
よほど親が何か持っていないと、してやられる。

その日のライヴでは、
バンド・メンバーの一人娘がサックスでゲスト出演した。

30年ぶりのステージと初めてのステージ。
懐かしさだけでなく、親父の挑戦を強く感じた。

時には若い連中に
今流行のものについて聞くのもいいが…
基本は親が子供に合わせるんじゃなくて、
子供が親に合わせて動くようにしないとな。

幼児が言葉を覚える時と同じで、
親が赤ちゃん言葉を使っていたら、
子供は正しい言葉を覚えられなくなってしまう。

見本になれるかどうか? 問題はそこだ。

だから、子育てというのは親育てなんだよ。
鳶が鷹を生むなんて言葉で楽をしてちゃいけない。

子供はペットじゃないんだから…
張り合いのある親子関係が、いいんじゃない?


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