20091115
でじたけ流 教育論

第485回

酒と肴と紙と鉛筆-digitake.com


家族に酒を控えるように言われる。

別に手が震えるほど呑んでいるわけではないし、
酔ってても…絵が描ける程度だけどね。

いかんせん毎晩呑んでしまうので、
週に一度くらいは「休肝日」を作れ…というわけだ。

酒が呑めないカミさんのそんな号令に
一番反応したのは…中1の娘。

晩酌の時間ともなると
酒瓶を抱え込んで監視してる。

日本酒をコップにガバッと注いで
グビッと呑むのが好きなんだけど…
コップにチョビッとしか注いでくれない。

まぁ、そんな風にしてもらえるのも
今だけの話だろうから、
娘の顔を肴に呑むのも悪くはないげと、ね。

外で呑む時には誰かと話をしたり、
煙草片手に呑んでるんだけど…
自宅では呑み相手もいないし、
煙草も書斎でしか吸わないことにしているので、
リビングで呑むと、やがて手持ちぶさたになって、
絵が描きたくなる

そこで、ほろ酔い加減になてくると、
娘に紙と鉛筆を持ってこさせる。

その間に…
内緒で一杯余計に注いじゃったりしてね。

絵を描くのが好きだという点において、
3人の子供たちの中では娘が私に一番似ている。

絵を描くのが好きな人は、
たいてい他人が絵を描いているところも
興味深く見るものだ。

娘を静止させて、顔を描いて見せる。

かつての子供っぽさが、
だいぶ影を潜めていることに気づく。

絵というものは、見た目のイメージを
デフォルメさせて描くものだから…
表現はやや極端になる。

娘をデフォルメして描いたら
…カミさんそっくりになってしまった。

できあがった絵を見て
軽く鼻で笑った娘は…
再び酒瓶を取り上げてしまうのであった。


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